微妙なバランスを保つ全方位外交 7
目下、浦東をテコとして「上海を第ニの香港に」変えることをめざすという計画がありました。
これは、言うまでもなく中央の統制下にしっかり置かれた、しかも香港と同様に、国内各地域に対して強力な経済吸収力を有する大都市センターをここに建設しようと企図するものにほかなりません。
かりに、この計画が成功するなら、上海をセンターとした長江流域の華中経済圏全域を中央の統制下に置くことができるでしょう。
・・・それのみならず1997年の香港返還にあたって、かなりの政治的混乱が生じても、中央政府はこれに相当の強腰であたれるということにもなるわけです。
こうして彼の言葉や、先の4月18日の李演説からも窺い知れるように、浦東開発はきわめて中央政府の主導性の強い開発として推進されているのです。
そこに、上海市長だった朱鎗基が副首相として中央に抜擢された理由もあります。
では、浦東地区開発はどのような具体的デザインの下に推進されようとしているのでしょうか。
特にハイテク産業との関連はどのようなものになっているのでしょう。